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Channel: グッジョブ!「インドネシア単身生活」
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紫川中流域の野鳥 3 (2016/04/15)

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昨夜の熊本の地震、九州で初めての震度7という大地震。
小倉は小さな揺れがあった程度で、時間的にも短かった。
夜が明けて被災状況が明らかになって来るだろうが、被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧を祈る。


さて、一昨日の雨が嘘のように、昨日は朝から晴れ渡った。
こんな日は絶好の探鳥日和。

と、いう訳でビザの連絡を待つだけの暇な体。
バードウォッチングに行かない訳にはいかない。

ネックウォーマーをして薄手のコートを羽織り、例によってバカチョンのデジカメを持って歩き出したもの、途中で汗ばむほどの暑さ。
セーター一枚になってちょうどよかった。

ところでバカチョンのデジカメとは言わないようで、コンパクトデジカメというようである。
一眼レフのデジカメに対する言葉だろう。



思いがけず、ハシビロガモの♂がいた。
北へ帰る途中なのか、もともと紫川に飛来した個体なのか定かではない。
シャベルのようなくちばしをして、これで泥水を濾すようにして餌を摂る。
緑と白と茶色のコントラストが綺麗である。



いつの間にか繁殖羽に変わりつつあるコサギ。
冠羽が格好いい。



これもコサギ。
おまけで撮った。
繁殖の盛りになると足の指がオレンジ色に変わる。



カルガモ。
雌雄ほとんど同じ羽色。
紫川には一年中いる。
東京の三井物産本社の池で繁殖したカルガモが、子連れで皇居の濠を目指して歩く姿がマスコミで報道され、一躍人気者になった。

こちらはアオサギ。



ときどき、「大きなツルのような鳥がいる」と連絡を受けることがあるが、そのほとんどがこのアオサギ。
ツルは飛ぶときに首を伸ばして翼を羽ばたくが、サギ類は飛ぶときは首を縮める。
飛ぶ姿はツルのほうが優雅である。



クイナ科のバン。
昼に見てもバンとは、これ如何に。??
20年以上前は紫川中流域でもたくさん繁殖していて、橋の上からも巣の中の卵の数が数えられるくらい、そばで繁殖していた。
初夏になると黒い毛玉のような雛があちこちで見られたものである。
今は繁殖の行動さえあまり見られない。



ハクセキレイ。
冬になると北日本から渡って来る。
紫川下流域にあるTOTOの工場のネオンサインにねぐらを作っている。
春になると東北や北海道で繁殖する。
都市の環境をうまく利用して個体数を増やしているようである。



イソシギ。
春に上流域で繁殖する。
今はペアリングで忙しい。
雌雄一緒に水面すれすれを飛びながら鳴き交わす姿が見られる。



全国的に数を増やしているカワウ。
東京上野の不忍池にもいて、その数が増えている。
山手線の電車に乗っても上空を飛び交うカワウを観察できる。
都市の環境に適応しやすい種のようである。



長良川の鵜飼いではカワウではなくウミウを使う。
ウミウのほうが人懐っこいようである。
カワウは養殖池の魚や観賞魚を狙うし、糞が植物を枯らしたり車を汚したりするため、害鳥扱いにされている。

紫川中流域の春の便り。



これは桐の新芽。
初夏には幅40cmくらいの大きな葉になる。



オトコエシだろうか。
小さな白い花がひっそりと咲いていた。



お馴染みのタンポポ。
近年、在来種はほとんど見られず、これもセイヨウタンポポだと思われる。
黄色い花はやがて枯れて萎えてしまうが、その後綿毛をまとって再び直立する。
綿帽子が風に吹かれて種を飛ばす。



薄紫の花を付けたカラスノエンドウ。
子供の頃に田んぼや畦道で作った豆笛。
あの豆を作る植物である。
豆はやがて黒くなってはじけて種を飛ばす。



3日間の記録を一覧表にした。
35種を記録したが、感覚的には昔のほうが種数も個体数も多かったように感じる。
もっとも久しぶりに行ったので、感覚のずれで発見できなかった鳥もいるかもしれない。

この時期は冬鳥がまだ残っているし、夏鳥は既に渡って来ている。
これらの間を縫うように、日本に通過するときに立ち寄る旅鳥が混じる。
また上流域や下流域に生息する鳥たちは、どちらの環境も併せ持つ中流域にやって来る。
このようなことから今、バードウォッチングするなら中流域である。

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